Web会議システムの「Zoom」、オンライン会議やオンラインセミナーなどで利用されています。
Zoom利用は、会議の時間制限がほぼなく(ベーシックで最大40分、プロで最大30時間)、クラウド録画などの機能が使えるZoomミーティングの有償ライセンス(年ごとに支払い)が必要になります。
とはいえ利用者の人数が多いとコストがかかることもあり、限られたライセンスを有効に使いたいと思う方も多いかもしれません。しかし利用方法によっては規約違反となり、最悪の場合は使用しているアカウントが突然停止されてしまう可能性もあるため注意が必要です。
目次
・Zoomの利用規約ではアカウントの共有が禁止されている
・適切な有償ライセンスを使って快適な会議の開催を
Zoomミーティングの有料ライセンスを購入したら、アカウントに紐づけて使います。
「アカウント」とはログインID=メールアドレス毎に利用者を識別するもの、そして「ライセンス」とはZoomを使うための権利です。
ライセンスには無償のものと有償のものがあり、有償ライセンスを紐づけたアカウントは有償で使えるZoomミーティングの各機能を利用する権利を割り当てられているということになります。
このアカウントについて、アカウントのログイン情報(ログインID、パスワード)を共有して複数人で使うことはZoomの利用規約では認められていません。
Zoomの利用規約には以下のような記述があります。
1.2 共有の禁止。お客様は、Zoomから事前に書面で明示的に承認を得ている場合を除き、アカウント、ホスト権限、またはほかの個人に対するその他のいかなるユーザー権限も共有できません。お客様は、ほかのいかなる個人とも、上記に関するサインイン認証情報またはパスワードを共有できません。お客様は、かかる権限がいずれも固く共有を禁じられていることを認めます。お客様の本サービスおよびソフトウェアのアクセスもしくは使用の権限は、お客様個人に認められたものであり、譲渡も移転もできません。お客様は、(i)雇用主との個人の雇用関係もしくはその他の関係が終了した場合(該当する場合)、または(ii)Zoomが事前に明示的に書面で承認した場合を除き、アカウント、ホスト権限、またはほかのなんらかの個人に対するその他のいかなるユーザー権限も、譲渡または移転できません。
Zoom利用規約より引用
https://explore.zoom.us/ja/terms/
ログイン情報を共有して複数人で1アカウントを使いまわす状態
・組織のグループアドレスを使い複数人でログイン情報を共有すること
・有償ライセンスを割り当てた他の人のアカウントを利用して会議を主催すること
共同ホストでミーティング運営がしやすくなる
会議の主催者とは別のユーザーにホスト権限(会議を主催する権限)を設定することができます。ホストが途中退席する必要がある場合や、人数の多い会議の進行などに便利です。
有償アカウント保持者の負担を軽減を図る
組織内で有償アカウントを保持する人が1人しかいないとしたら、その人にZoomミーティング開催の負担が大きくかかってしまいます。