例えば、日本語の 稲、米、ご飯は、英語ではrice 1語で表す。hotという単語は、「暑い」と言う意味の他に17の意味をもっている。以下は、その例の一部。 1.a very hot curry(大変辛いカレー) 2.hot news (最新ニュース) 3. a hot contest (競争の激しいコンテスト) 4. a hot car , a hot watch (盗難車、盗んだばかりの時計) 5. She is really hot on skating.(~に熱心な) 6. He is really hot in science. (~について良く知っている) 7. a hot town (にぎやかな街) 動詞のwear は、「~を着る」 という意味の他に、身体に身に付けるイメージから、以下のように使える。wear a hat ( 帽子をかぶる) wear glasses (眼鏡をかける) wear perfume ( 香水をつける) wear a ring (指輪をはめる) wear shoes( 靴を履く) wear a beard (あごひげをはやす) 逆に、日本語では1語で表しても、英語ではいろいろ使い分ける例 日本語の皿は、英語では、用途に応じてdish, plate, tray, saucer, platter と使い分ける。 日本語の「群れ」は、英語では動物の種類によって使い分ける。牛、馬、象(大型の動物の群れ)は herd a herd of zebras シマウマの群れ、鳥の群れ flock a flock of swallows 燕の群れ 魚の群れは、school ( めだかの学校は~ ♪) 虫の群れ swarm a swarm of bees (蜂の群れ) 無生物の群れ cluster ( クラスター) a cluster of stars 星の群れ ・おもしろい表現 英語独特のおもしろい表現を直訳を交えて紹介します。 break a leg 直訳:脚を折れ 「がんばれ!」という意味。原義は舞台に上がるなら脚を折るほどやれ ということ。舞台に出る役者や試験や試合に臨む人に向って言う言葉。ちなみに、日本語の「がんばれ!」は、状況に応じて、違ったふうに表現する。 Go for it ! Good luck! Keep it up! You can do it! Hang in there! a fly on the wall 直訳:壁の上のハエ 盗み聞きをする、聞き耳を立てる、こっそり見る と言う意味。 ハエのイメージから来ているか? have butterflies in my stomach 直訳:胃の中に何羽も蝶がいる。そわそわして落ち着かない、心臓がどきどきする、不安でどきどきする、おじけづく と言う意味。蝶が羽をバタバタさせるイメージから? sleep like a log 直訳:丸太のように眠る 熟睡する という意味 ログハウスのログ 丸たんぼのように(じっとして動かずに)ぐっすり眠る。 a piece of cake 直訳:1切れのケーキ 楽々とできること、朝飯前 ケーキを食べるように簡単 という意味。 ・色のイメージ ・青 日本と同じに良いイメージはあるが、You are looking blue.(顔色が悪そう、憂鬱そう)、具合でも悪いの?と聞きたくなる感じ。blue film は、「ポルノ映画」blue jokes は「わい談」blues ブルースは、憂鬱なメロディーのジャズ。 逆に・ピンクは、良いイメージ。健康的なイメージ。My grandfather is in the pink.(元気でぴんぴんしている) ・黄色 「卑怯な、臆病な」 He is yellow. 「奴は、臆病だ」 ・緑 green には、「経験の浅い、未熟な」という意味がある。日本語は「青二才」「青りんご」 青色が若さや未熟の意味。青りんごは、green apple green with envy「嫉妬深い」嫉妬で顔が緑色(青ざめている)a green eye 嫉妬深い目 ・動物のイメージ ・犬 イメージがあまりよくない dog’s life 「みじめな生活」sick as a dog 「ひどく気分が悪い」 go to the dogs 「破滅する」work like a dog「馬車馬のように働く」ビートルズのヒット曲 “A hard day’ night” に、It’s been a hard day’s night. I ‘ve been working like a dog. とある。日本語の犬猿の仲は cats and dogs It’s raining cats and dogs.は、 「土砂降り」という意味。lead a cat and dog life 「夫婦が犬猿の仲の生活を送る」 狸寝入りをする 英語ではHe was foxing sleep. 狸でなくキツネ。chicken は、「臆病者、弱虫」という意味。映画「バック トゥ ザ フューチャー」の主人公をマイケル・J・フォックスさんが演じていたが(若くしてパーキンソン病を発症)、映画の中で何度もchicken! chicken! と呼ばれていじめられているシーンがあった。 ・象 white elephant は、「無用の長物」と言う意味。「白象 やっかいな所有物」 白象は、インドでは神聖視されるが、餌代がかかるので、気に入らない家臣を困らせたい時、国王が、これを与えた。象は共和党のシンボル。donkey(ロバ)は、民主党のシンボル。 ・誤解される言葉 ・カルピス cow piss ? と聞こえる。「牛のおしっこ?」・ポカリスエット sweat 汗「飲み物に汗が入っているの?」 ・クリープ creep? 「粉に虫が這っているの?」 ・beef 牛肉 だが、a beef というと「不平、不満」という意味。レストランで I have a beef. と言うと店長が来る。I will have beef. と言いましょう。 ・サイン sign 署名を頼むとき Can I have your sign ? は変。signは、「印、標識」という意味。 署名は signature 有名人のサインは、autograph ・映画の題名 ・『千と千尋の神隠し』 Spirited Away spiritは、霊、神霊と言う意味。動詞で神隠しにするという意味がある。・『鬼滅の刃』Demon Slayer demonやdevilは、日本語の「悪魔」に近いイメージ。slayerは、killer と同じ意味。slayは、killの古語とも雅語とも言われている。 ・『プライベート・ライアン』Saving Private Ryan スピルバーグ監督、トムハンクス主演の第二次世界大戦時の戦争映画。private は、「プライベート、私的な、個人的な」という意味しか知らないと題名の意味がわからない。private は、軍隊のランクを表す。「二等兵」最下位の階級。題名の意味は「ライアン二等兵を救え」。昔、領主が私的に兵隊を集めていたことから来ているとか?日本の浪人を集めるのと同じか?ロシアとウクライナの戦争の現状から、この映画を見てみるのもよいかもしれない。 ・勘違いしやすいカタカナ英語 以下に、カタカナ英語と、正しい英語の例を少し紹介します。 コンセント outlet ビニール袋 plastic bag トレーナー sweatshirt ホッチキス stapler ガムテープ masking tape ビニールハウス green house オルゴール music box カルテ chart ワッペン emblem イクラ salmon eggs アンケート questionnaire カステラ sponge cake まだまだ、興味深い例がたくさんあります。いろいろ調べてみるのも、面白いと思います。
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英語の雑学 塚島准子 2022.7
1.hot の意味
①. a hot curry
②. hot news 最新の
③. a hot contest 激しいコンテスト
④. a hot car , a hot watch
盗難車、 盗んだばかりの時計
⑤. she is hot on skating. 熱心な
⑥. She is really hot.
激しやすい、気性が激しい
2.wearの意味
かぶる かける つける
はめる はく
3.群れ を英語で?
牛、馬、象 herd 魚 school
鳥 flock
カラス murder 虫、swarm
無生物 cluster(星)
人 crowd, mob(暴徒)
mobster(やくざ)
4.皿 を英語で?
dish (料理を盛ってあるのが)
それを直接取って食べるのが
plate tray ash tray 盆とも訳す
saucer 受け皿(a cup and saucer)
bowl 椀、鉢、
platter 大皿
5.おもしろい表現
break a leg !
kick the bucket,
cool as a cucumber
traffic jam 交通渋滞
packed like sardines すし詰めになって
a piece of cake 朝飯前
sleep like a log a fly on the wall
こっそり見る、聞き耳を立てる
have butterflies in my stomach
そわそわして落ち着かない
6.色のイメージ
blue pink
yellow green
7.動物のイメージ
dog (go to the dogs)
fox chicken elephant
8.映画の題名
「おくりびと」
「千と千尋の神隠し」
「鬼滅の刃」
「プライベート・ライアン」
「運命の女」
「愛と青春の旅立ち」
9.気を付けるカタカナ英語
コンセント、トレーナー、
ガムテープ、ワッペン、
アンケート
I 私、俺、あたい、自分、
おいら、我、わたくし、
excellent, wonderful, great,
good, awesome, splendid,
fantastic,
顔がひろい、腕が良い、
しりが重い、腹が立つ、
のどから手が出る
10.誤解される言葉
カルピス(cow piss ?)
ポカリスエット(sweat 汗が入っているの?)
クリープ( creep ? 虫が這う?)
スペル(名前のつづり?)
魔法?spell
サイン(signature , autograph)、
庭(garden? yard )
beef ? stop beefing ? (不平を言うのやめる)
Do you have the time? Do you have time ?
(昔、男が男に聞いたらぶんなぐられる?)
「ファイト! ファイト!」
fight は、強い意味
「戦う、やっつける、格闘する」
「うそっ!」
lie a liarは、決闘を申し込むほど
You are joking. You are kidding.
パーキンソン病になって
塚島准子 2021,3
私が、パーキンソン病の診断を受けたのは平成28年3月です。そのころ肩痛や首痛があり、なかなか治らないので整形外科へ行きました。整形へ通い、首痛、肩痛は治りましたが、依然として身体が硬直している気がして、服の着脱にいつも時間がかかりました。そこで、整形の先生に神経内科を紹介してもらい診てもらったところ、すぐに病名がわかりました。
この病気は、はっきり診断が下りるまでずいぶん時間がかかることが多いそうですが、その点では私はラッキーだったと思います。ある人に自分の病名を打ち明けた時には「すぐわかって良かったね」と言われました。その人の知人にやはりパーキンソン病の人がいて、何年も病名がわからず苦しみ、パーキンソン病だと分かった時は、なによりまず安堵したそうです。
私は自分の病名が分かった時は、あらかじめ治らない病気だということは知っていたので、さほどショックはありませんでしたが、結局は寝たきりが長く続いて死ぬのかなという自分の未来に対しての諦念に襲われました。最初1、2年は、ひどい症状も出ず日常生活にあまり支障がないので、今にしてみればずいぶん楽でした。その後、少しずつ色々な症状が出てきました。小さなことから言えば、ついよだれを垂らしてしまう、ご飯を食べこぼす、便秘になる、日中突発的に眠る、ちょっとした幻聴がある、前かがみになるなどです。極めつけは腰痛です。今でも時々我慢できないくらい痛くなる時があって、小型の低周波治療器を腰にあててなんとかしのいでいます。
薬も飲んでいますが、ウエアリングオンオフ(薬の効果が突然切れて動けなくなってしまう状態)が不定期にやって来て予測がつかないので困ります。夕方、突然オフがやってきて夕飯の用意ができないということもあります。そんな時は、落ち込んでマイナスな事ばかり考えます。リハビリも運動も何もやりたくない、このままでいいとやけっぱちな精神状態に陥ります。
そんな日々の中で、知り合いの方から畠ジムを紹介され、昨年から、毎週月曜日だけですが通いだしました。同じ病気の仲間の方がいるので、精神的にとても落ち着きます。女同士で、病気にかかってない人には言えないような些細な悩み事を何でもしゃべります。例えば、財布から小銭を出すのに時間がかかる、りんごを切るのがだんだん怖くなる、ブラジャーのホックをうまく留められない等々。また、色々アドバイスをもらったりします。例えば、オフの状態でどうしても人前に出なければならない時は自分に合うスポーツドリンクを飲んでおけば一時的にしのげる、歩き出す時に最初の一歩がなかなか出ない時は利き足をゆっくり後ろに引いてから一歩を出すなどです。何でも話すことによって心が解放され、明日を過ごす元気をもらえます。
12月とこの1月は身体の状態が最悪で、薬を飲んでいるのにオンの状態が全くなく、本当にこのまま寝たきり状態になるのではないかと不安に押しつぶされそうになりました。そんな時、友の会の方に相談し、その相談をきっかけに、今は主治医にレポドパの吸収を助ける薬を処方してもらい、比較的落ち着いています。この文章もパソコンに向かって書ける状態になりました。
この病気になってからは確かにできないことがだんだん増えてきますが、それに気をとられると前に進めません。そのことに固執せず、逆に日々の生活の中で新しい発見や新たな楽しみを見つけていきたいと思います。例えば私はちょっと生け花を習っているのですが、つい最近の花材で菜の花を使いました。それをきっかけにネットで菜の花を検索したところ、夏目漱石の俳句「菜の花の遥かに黄なり筑後川」を初めて知りました。菜の花の風景が心に広がり、春を待ちわびる気持ちがより一層募りました。また、最近、友人が『キネマの神様』という本を貸してくれました。本の中に出てくる「ニュー ・シネマ・パラダイス」と「フィールド・オブ・ドリームス」は私の大好きな映画で、特にこれらの映画に対するゴウさんとローズ・バッドという二人の老人の評論のやり取りが面白かったです。そして、この映画を見た仲間の方々と感想を語り合いたいと思いました。
ただ歩き始めるという行為にさえ準備がいるパーキンソン病という病気、自分の意志とは関係なく動かない、あるいは動く(手足の震え等)身体と共に暮らすこの病気に、いまだどう対処していいかとまどう日々ですが、同じ仲間と共に励まし合いながら過ごして生きていきたいと思っています。