師走の候、会員の皆様にはお変わり有りませんでしょうか。平素は富山県パーキンソン病友の会の活動に対してご理解を頂き、心より御礼申し上げます。
12月になってから「新型コロナ県内1806人 インフルエンザとみられる集団感染で学級閉鎖(北日本新聞 12/6)」と新型コロナウイルス感染拡大「8波」とインフルエンザの同時流行も懸念されています。新型コロナとインフル両方のワクチン接種とともに、マスク着用、3密回避、大声での会話を避ける、不要不急の外出の自粛…といった基本的な感染防止策の繰り返しになり、感染防止には限界もありますがこれらを徹底する必要があります。
アクセルとブレーキに例えられるように、感染拡大防止と経済活動の両立は難しいと思いますが「危機をあおるな」ではなく、「危機に備えることこそが必要なこと」です。

パーキンソン病患者は、「進行期」の前かがみの姿勢・食事や動作に自分だけ遅れる・転倒しやすい・便秘・夜間頻尿などの症状に対応するため早めに適切な治療を受けて、規則正しい生活(適切な薬の服用、積極的なリハビリテーション)を送ることが大切です。これらにより薬との良好期間を延ばす、運動合併症を減らす、他疾患の合併症を減らすことができます。特に自分にあった運動(リハビリ)が大切です。できることを意識してやりましょう。足踏み、つま先立ち、スクワット等の室内で出来る運動を、そして人混みを避けつつ、日光を浴びながらの散歩やウォーキング等も定期的にやりましょう。継続するにはご本人のやる気が重要です。寒くなりましたので体を温めるためにも少しでも運動をしましょう。浴室、廊下、椅子、ベッドはあなたのトレーニング場です。

また、緊急時に備えて2〜3週間分程度の薬を余分に持っていること。外出時にも2〜3日分の薬を持って出ましょう。また、持病の薬がわかるように「おくすり手帳」(個人情報)をいつでも取り出せるようにしましょう。災害時これで助かった人もいます。

病気から身を守るためにやるべきこと「今だけ、金だけ、自分だけ」の「3だけ主義」、目先の自身の儲けや保身に陥ると、自分も長期的には持続できません。何事も、基本は、「売り手よし、買い手よし、世間よし」の「3方よし」の実践を ( 東京大学の鈴木宣弘教授 )
友の会が会員の皆さんの集いの場、生きがいの場となりますよう、たくさんの皆さんの参加をお待ちしています。誰もが突然障害者になる可能性があり、また、高齢者になります。社会全体が幸福で安定した生活を過ごせ、未来に希望を感じる社会を目指して行けたらと思います。
「町中で私達患者に勇気をだして声をかけて下さったり、助けて下さった方々、ボランティア・ご家族の皆さま」本年も何かとお世話になりありがとうございました。まだ新型コロナウイルスの先行き不安な状況ですが、皆さまには感染防止に留意されますとともに友の会の活動に一層のご理解とご協力をお願いいたします。
全国パーキンソン病友の会富山県支部  NO.119 2022.12  より転載挨拶・挿絵1挨拶・挿絵2