シニアカーは電動カートとも呼ばれ、主に高齢者向けの移動をサポートする電動の乗り物です。ハンドル形電動車いすとも呼ばれています。シニアカーの操作は簡単で、ハンドルについているレバーを「握る」・「放す」だけで「走る」・「止まる」ができる乗り物です。
シニアカーは、介護用品としてだけでなく、豊かな生活を送るためのツールの一つです。シニアカー(電動カート)は、スクーターに似たハンドル付きの3輪または4輪の乗り物で、電動車いすより大型です。主に高齢者のスーパーや通院時などの私生活の移動などに使用されます。平均的な走行距離は20〜30km、スピードは時速1〜6km程度です。道路交通法では歩行者として扱われるため、運転免許は必要ありません。シニアカーは介護保険の適用があり、要介護認定を受けた方は安い自己負担で利用できる可能性があります。
シニアカーを購入したりレンタルする際には、一部自治体の補助金制度や介護保険制度の利用が可能なケースがあります。いずれも条件を満たす必要がありますが、各自治体によって違いがあります。たとえば鳥取県大山町では、免許を自主返納された方向けにシニアカー購入の補助を行っています。1世帯1台限り、上限100,000円の補助がでます。また、レンタルの場合は介護保険が適用されれば自己負担額が1〜3割になります。まずは自治体の窓口やケアマネジャーに相談してみましょう。介護保険制度でレンタルできるのは原則として要介護2〜5の方となります。
交通法上、歩行者とみなされ運転に免許は不要です。速度は時速6km以下に制限されています。時速6kmは、大人の早歩きほどのスピードです。そのため、シニアカーは公共の歩道や公園、電車やスーパーなどお店の中でも利用できます。ただし、店内での利用はトラブルになることもあるので、その施設のルールを事前に確認しておくことが必要です。
介護保険適用でレンタルすることも、中古で購入することも可能です。介護保険制度を使ってレンタルする際の自己負担額は月額利用料の1〜3割で、レンタルは要介護2〜5の方が対象です。歩行が困難な要支援や要介護1の方も条件により利用できます。介護保険を利用する場合は、ケアプランに記載が必要です。
中古のシニアカーは新品に比べて費用が抑えられ、10〜30万円弱が相場です。シニアカーの購入やレンタルは、福祉用具店やオンラインで可能で、購入するとカスタマイズができ、レンタルでは定期的なメンテナンスサービスが受けられます。また、自治体によってはレンタル支援や補助金がでることもあります。
購入とレンタルのどちらが良いかは、利用頻度や予算、利用者のライフスタイルによって変わります。
購入の場合、初期費用は高いものの、長期的に見ればコストパフォーマンスが良く自分専用にカスタマイズできるという利点があります。レンタルの場合、介護保険が適用されれば月額2000円から利用できるシニアカーも多く、業者によるメンテナンスや修理サービスが魅力です。
JOYCART1