令和6年度 第2回 講演会・個別相談会・親睦会を開催しました。
日 時 令和6年8月18日(日)14:00~16:45 場 所 サンフォルテ(富山県民共生センター)研修会室307号室 富山市湊入船町6-7
講演 1 14:00~15:30
「パーキンソン病の理解と日常生活の工夫」「PDダンス」
講 師 宮ノ森医療大学保健医療学研究科医療科学専攻教授
橋本弘子先生
橋本先生講演 PDダンス
講演 2 15:45~16:15
「パーキンソン病のリハビリテーションの実際」
座 長 富山大学附属病院 リハビリテーション療法士長
石黒幸治先生
講 師 さくらニューロ訪問看護ステーション
理学療法士永山研太郎先生
個別相談会 16:15~16:45 橋本弘子先生 石黒幸治先生 永山研太郎先生 赤尾智子先生
親睦会 17:00~19:00 とやま自遊館神通の間 講師の先生を囲み食事をしながら情報交換、ビンゴゲームなど。最後に手話体操で楽しいひと時を過ごしました。
~個別の相談会より~
Q1 ジストニアで足の人差し指が曲がってしまい、先端に魚の目ができて痛い。
A:足指のストレッチや足指先の保湿とクッション保護、靴のインソールを調整して使用する等出来うることを既に実践して緩和に努めておられますが、苦痛が強いとのこと。足指・足裏のストレッチと保湿クリームの擦り込みは根気よく続けてなるべく柔らかくしましょう。外反母趾も強い側の足でもあり、通院先の整形外科への相談もお勧めします。
Q2 方向転換がコンパクトに出来なくて困る。
A:横移動で大回りしながら方向転換をして安全に動作しておられますが、できれば小回りもスムーズにしたいとのこと。方向転換は「ゆっくり大回り」が無難ですが、しっかりした家具や手すりなど掴まるところがあれば、一歩後ろへ足を引いて回ることもできそうです。掴まりながら一歩足を後ろへ引く運動をリズムよくおこなってみましょう。足を後ろへ出し、踏みとどまる運動はお尻の筋肉を鍛え、転倒予防にもつながります。小回りをしたい箇所に適切な掴まりどころが無い場合はケアマネジャーや福祉用具担当者へ相談し、手すりの造設も検討するとよいでしょう。
Q3 背中が丸くなりまっすぐな姿勢で歩けない。この状態を治すリハビリはありますか。体の軸が右傾斜になりお腹を圧迫している状態です。
A:リハビリの開始 二本杖の利用 姿勢を正しく 筋力強化
Q4 しゃべりにくい、むせる、字が小さい、歩行障害がある
A:「しゃべりにくさ」や「むせ」の原因の一つに、首の周りの筋肉がこわばっていることがありますので、その場合は首から肩にかけてのストレッチをする。
Q5 安静時にジスキネジアで体が痛くなる。テレビを見ていて右肩が痛む。
A: 体位を変える。同じ姿勢をしない、横になったり起きたりする。
Q6 字が小さくなる
A: マス目を使う
Q7 手、指、腕に力が入りにくくしびれやこわばりもある。動かしにくい。
A: リハビリの継続。何事もリハビリととらえて生活する。気持ちの持ちようについてはセルフトーク ポジティブな言葉を自分に言ってみる。
Q8 右手の震えが強くなってきた。お盆に孫が来たときは症状が気にならなかった。
A: 楽しいこと、刺激的なことに積極的に取り組んでみる。例えば散歩のコースや料理のレパートリーを増やすなど。
Q9 去年の1月に側弯症の手術をした。手術後のパーキンソン病との対応の仕方は。
A: リハビリ体操の指導。一定期間(3ヶ月程度)はコルセットの使用が重要だが、主治医とも相談しながら、体操を中心としたリハビリは大切です。